6年前32歳のとき脱毛症になりました
その頃は彼氏と同棲中で仕事はOLと水商売をしてた
ある日ふと鏡を見ると、もみ上げと耳の周りの毛が無くなっていて
おでこもM字に抜けていました
なんこれ !? !?
ビックリして息が止まりました
半泣きで近所の皮膚科に行くと先生にビックリされて
「ここまでなるのに今まで気づかなかったの ⁈ 」
って言われたけど
全然気づいてませんでした
それからガンガン抜けて1週間でえりあし、もみ上げが無くなっていきました
ちょうどGWで実家に帰る予定だったので親に言おうと思ったけど
弟もずっと脱毛症で苦労したのに、お母さんショック受けたらどうしよう…
なんて切り出そう…
モジモジしながら親に話すとお母さんは意外とあっさり
「そうなんや、明日弟が帰ってくるから相談してみ?」
っとそんなショックを受けたようには見えませんでした
サバサバ系の親でほんとに良かった
翌日弟が里帰りしてきました
「お姉ちゃん脱毛症になったらしいな、ちょっと見せて」
私の顔を見るなり髪を見てくれました
「結構抜けてるけど生えてきてるとこもあるね、この辺は周りからもっと抜けていくよ」
とかなんとか医師ばりにコメントしてくれました
弟は小学校3年生のときから脱毛症なので大先輩です
彼はわたしよりもっともっと酷くて
全頭、全身の毛が短期間に抜けきっていました
ちょっとつまむだけでタンポポの綿毛みたいにとれて、 枕や車の背もたれに大量の短い毛がこびりついてた
当時は私も小学生で、家族で外出してる時に知らない子供に指差してハゲっていわれたり、笑われたりしていました
小学校では小柄で気弱な弟はハゲのせいで更に虐められていました
アデランスと呼ばれて蹴られているのを見かけたこともあります
先生にも「弟くんどうしたの?」って心配されてた
スキンヘッドならまだしもまだらなハゲタカみたいな頭の弟は地域でもめっちゃ目立っていました
でもわたしはそんな弟をどこか他人事のように感じ、慰めたり励ましたりとかした記憶はありません…
もっとちゃんと気にかけてあげれば良かった
悪いお姉ちゃんだね…
お母さんはそんな弟を他県の大病院に連れて行ったり
いろんな治療をしてました
中学生のときは生え出してぱっと見普通になってた時期もあったけど
高校生では再びスキンヘッドになってました
ある日ふたつで100万円のカツラを買ってきてて
「変じゃない?」
って聞いてきた弟になんて言っていいかわからなかった
わたしは切なくて泣きそうになったけど堪えて
「全然自然だよ」
って無責任なことを言った
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